南米留学放浪放言記

南米コロンビアのボゴタに留学する大学生が色々勝手にホザくブログ。

【和歌山】海に本能的恐怖を覚えた冬の日の夜

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和歌山の海



自然の力は半端ない。

 

 

2017年が明けてから約1週間後、私は渋谷のホームレスの方たちと盃を交わしながらの年越し&野宿からのヒッチハイク帰省を経て、故郷・和歌山の最南端付近の街・那智勝浦町の温泉旅館「ホテル浦島」に泊まっていた。

 

浦島太郎が亀の背中に乗って竜宮城に向かうように、亀だったかイルカだったかを象った船に乗って、エントランスに向かう。

 

 

和歌山県は、自然豊かな土地だ。

森林面積の割合は76.8%と、全国6位に付けている。

海に面しており、水産資源も豊富だ。

世界文化遺産である紀伊山地の霊場と参詣道は、三重・奈良・和歌山にまたがって存在する。

そして紀南(和歌山県の南部)は、特に緑が生い茂っている、気がする。

那智勝浦町には、黒潮海流とリアス式海岸に恵まれた天然の良港があり、本マグロ(マグロの最高級品・クロマグロ)の水揚げ高は全国一を誇る。

 

それはさておき、海に囲まれたホテル浦島には、そんな大海原を一望できる温泉がいくつかある。

その一つ、玄武洞温泉に赴いたときのこと。

 

 

この温泉は、洞窟の中に作られた温泉であり、ゴツゴツした岩が頭上に迫る。

頑丈に補強されてはいるが、超絶大地震が起きたらもれなくあの世行きだろう。

温泉そのものはともかく、圧巻なのはそこから見える景色。

 

 

それは夜のことだった。

温泉に入るといきなり、大きな音がした。

波の音だ。

かなりの衝撃音だ。

 

恐る恐る、洞窟の入り口に近付く。

ちなみに真冬の夜なのでかなり寒い。素っ裸だから尚更だ。

 

暗闇の中、荒々しい波が浜辺の岩場に幾度となく襲いかかっていた。

 

 

本能的な恐怖を覚えた。

まるで地上に恨みを持って攻撃しているかのようだ。

うっかり重大な事件を目撃してしまったかのような気持ちにさせられた。

飛び降りたら波に攫われて、岩場に強く叩き付けられて、そうはならなくても溺れて、或いは凍えて、すぐ死ぬだろう。

 


自然の力はあまりに偉大だ。

人間は確かに凄い。大工業地帯なんて観た日には、人類の叡智にひれ伏しそうになる。

武器を使えば獰猛な動物だってイチコロだ。

人間は確かに強い。

しかし、素っ裸で自然界に放り出されたら、そのままではすぐに死んでしまうほど、弱い。

 

凄いけど弱い。

弱いけど凄い。

当たり前のことかもしれないが、恐れ入った。

 

 

翌朝、同じように太平洋が一望できる別の温泉に入った。

夜の禍々しい黒い海の面影はそこにはなかった。

あれほど荒れ果てた海は、早くも地上と仲直りしたかのようであった。

 

 

※2017年1月31日執筆ベース

 

 

 

 

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