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【書評】純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法

 

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 「純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法」

 

純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法

純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法

 

 

シンプルに、その方法論と意見・感想、どんな人にオススメか、そして私の中で何が変わったかについて四つに分けて記す。

 

 

筆者の説く方法論


サッカー好きな筆者は、高校時代に独学でスペイン語を学習しはじめたが、その成果は費やした時間と労力に見合わぬものであり、会話能力はあまり身に付かなかった。

 

それから時が経ち、また外国語を学ぶことにした彼は、その方法を反省し、無意味に単語帳や参考書を一から覚えることをやめ、(会話において)実用的な、本当に使う言語・表現だけを覚えることに。

 

「新しい言語を学習しはじめる際は、まずは重要な200単語・30表現を覚えて、ほぼそれだけでやり取りする経験を積んで脳に定着させる」ことが本書では推奨されている。(それらの単語や表現も本書で提案されている)


そうやって学習を進めながら、必要に応じて語彙や表現を増やしていく(自分専用単語帳を作りながら)うちに、会話が出来るようになるーーーと。

 

必要のないモノに力を注いでも、使うことがなければ記憶から消えてゆくし、得られる"必要なモノ"の総量は小さくなる。

費やした時間・労力の割にパフォーマンスを発揮しにくい。

モチベ-ションが下がる。

学習が持続しなくなる。

結局大したものが身に付かずに終わる。

 

そうならないために、実用性重視で確実に定着させてモチベ維持しながら学習していった方がいいー。

 

というのが、この本で筆者が言いたい肝の部分。だと思う。

 

筆者はこのやり方で、10ヵ国語を話せるようになったとのこと。なお、うち4ヵ国語はビジネスレベル、それ以外も日常会話レベルであるという。(さて「ビジネスレベル」「日常会話レベル」とは一体?)

 

 

意見・感想

 

最初の200語・30表現は少なすぎる?

 

とはいえ、まずは200語・30表現だけ、というのは少ない気もするし、それだけでどこまで会話できるのかは、実際に試してみないと分からない。

 

が、この少なすぎるのが、私は結構理に適っていると感じる。

 

というのは、文章を組み立てて考える力は鍛えられるに違いないから。

 

たと例えば、「市役所」と英語で言いたいのに分からなくて沈黙する。

そのような類いの経験は、言語学習者なら多くの人が経験したことがあるのではないだろうか。

そんなときは、「市役所って何て言うんだろう」と考え込まずに「市役所は市の役所だから...」と柔軟に考えれば、「ayuntamiento」という単語を知らなくとも「la oficina de ciudad(市のオフィス)」と自分で言葉を並べれば伝わるだろう。

こんな風に、難しく考えてしまっている人は結構多い。

 

まずは少ない語彙・表現で勝負することで、そうやって柔軟に考える癖や力を磨くことができるはずだ。

 

 

モチベーション維持の観点

 

会話能力(リスニングとスピーキング)は、大学受験等において重視されている能力(リーディングとライティング)とは別物。

 

いくら読み書きができるようになったところで、会話ができるとは限らない。

外国語で会話できるようになりたいのであれば、会話できるようになるためのメソッドで攻める必要がある。

 

かといって、ただガムシャラに暗記をしても、疲れてしまってモチベーションが下がり、結局学習が続かなかったりする。

 

しかし、言語学習において極めて重要なのは、持続すること。

 

そこで、筆者の主張する方法論に従えば、何度も繰り返し使った一部の表現が流暢に話せるようになり、「話せている感」を最短ルートで味わうことができるので、学習効果が実感でき、モチベーションが持続するだろう。

 

もちろん、「話せている」なので、少なくとも初期においては、使用できる状況が大きく限られている以上、ハリボテ感が強い。

 

 

母語を扱う際も同じだが、使い慣れた表現なら、口下手でも流暢に話すことができる。

一方で、慣れないトピックについて話すとなると、話は変わってくる。

「今から日本の政治について話せ」と指示されても、普段から慣れ親しんでいるのでもない限り、ぎこちないものになってしまうだろう。

いわゆる井戸端会議のおばちゃんたちが早口なのは、毎日似たようなことを喋っているからであり、畑違いのことになると同じような早口にはならないはず。

 

だから、「自分はコミュ力ある」と思っても、それは「限られた状況下において」という但し書きが必要である場合が専らである。

 

まあそれはさておき、

「あれ、俺、話せてるじゃん!」と「俺、まだまだだな...」

全ての外国語学習者同様に、この繰り返しを続けることになる。それは当然。

 

でも、どの学習法であっても、それは同じ。

 

その点、この方法はモチベーション維持という点においては、達成感が得られやすい以上は、一理ある。 

 

モチベーションの高い状態と低い状態では、同じことを学習しても、吸収度が違う。

 

 

数ヶ月で日常会話レベルは可能?

 

他にもいくつかの方法論が紹介されているのだが、それらを含むメソッドで、日本にいても数ヶ月で日常会話レベルは可能か?

 

「人による」と言わざるを得ない。

出来る人は出来るだろう。

 

ただ、そもそも、この本でもよく使用される言葉「日常会話レベル」って、そもそもどれくらいのレベルなんだよ?という突っ込みは不可避。

 

 

どんな人にオススメか

 

以上を踏まえ、彼の本がどんな人に勧められるかというと…、

 

会話できるようになるために新しい言語を学ぼうとしている(学びはじめた)が、生活の中での優先順位が高くないためにモチベーションが続かないことが予想される人。

 

私のように否が応でも学ばなければいけない(留学中)人は、優先順位が高い以上はモチベーション云々などと言っていては論外であるし、ある程度会話できる人には必要ないだろうし、読み書きだけでいい(論文読解のためなど)という人にもあまり向かないと感じる。

 

 

この本を読んで何が変わったか

 

この本、別に特に変わったことを言っているわけではないと感じる。

ただ、学校教育(受験向け)における学習法とは当然ながら大きく異なる。

 

私は大きな影響は受けなかった。

この本を読んだのは、スペイン語学習を本格的に始めて3ヶ月弱時点。

メインの方法論は学習初期の人向けなので、当然ながら当てはまらない。

 

 

とはいえ、一つだけ実際に影響を受けたのは、

 

より優先順位を意識して単語を覚えていく姿勢

  

 

「会話の中で優先順位の高い(であろう)ものを暗記していく」

 

これは、学習初期であろうがそうでなかろうが重要なポイント。

 

インプットしたものは、アウトプットによって定着する。

アウトプットの機会の少ない単語の暗記の優先順位を高めるのは合理的ではない。

スピーディに結果を出したいのであれば、優先順位は意識しなければならない。