南米留学放浪放言記

南米コロンビアのボゴタに留学する大学生が色々勝手にホザくブログ。

留学をした動機、留学先の選び方、コロンビアにした理由

 

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「なんとなく留学」

 

得られるものはあるだろうけれど、そんなことは当たり前。

いかに得られるモノを大きくするか、が問題。(その意味で、「無意味な経験などない」。でもこれはマジックワードってことは留意すべき。人生は有限だから)

 

その上で、ビジョンなるものは、たとえ世間から低い評価を下されそうなものであろうが、ある程度言語化なり何なりして自分自身の腑に落としておいた方がいい。留学に限らず、何事においても。

とりあえず勢いよく決めてしまって、理由を後付けするのでも全然構わないし、別に内容自体に固執し続ける必要はない。状況に応じて柔軟に組み替えていけばいい。

 

今回は、私自身が留学に至った経緯や、留学に何を求めていたのか、なぜ留学だったのか、なぜコロンビアだったのかなどについて、まとめた。

留学を検討している人、留学中の人、それ以外の選択を模索中あるいは実行中の人たちなどにとって、何かしら参考になる点があれば幸いである。

 

さて、2018年1月より留学を開始した私だが、留学に行くことを正式に決めたのはその1年前、2017年の1月頃。

その半年ほど前までは、私は留学なんて一切考えていなかった。

 

海外に行ってまで勉強なんてしたくない。

特段勉強したいことがあるわけでもないし、そもそも外国語ならインプットの質もアウトプットの質も落ちてしまう。

海外に行くのは、旅行でいい。

 

そう思っていた。

 

 

留学に至った経緯

  

先輩や留学生との会話 

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2017年の7月の終わり頃、1年弱の東欧留学から帰ってきた先輩と話していたとき。

 

「留学行くの?」

 

そう尋ねられた私は、

 

「いやー、考えてないですね」

 

と答えた。

  

「留学行け。これ半分命令だから」

 

彼はそう言った。

 

それから、留学する際の留意点や、得られた価値などについて、色々話してくれた。

 

また、同じタイミングで、ヨーロッパから来ていた仲の良い留学生2人にも留学を勧められたこともあり、「そこまで言うなら少しくらい考えてみてもいいか」と思うに至った。

 

 

コロンビア短期研修との出逢い

 

それからというもの、大学の留学関係の情報が集まる施設に飛び込んで資料を漁ったり、留学経験のある先輩の話を聞いて回ったりしていた。

 

特に先輩に尋ねたのは、留学先を決定した根拠。

 

「立地(都会、旅のしやすさ)」「自分のやりたい勉強ができる」「課外活動が盛ん」「日本人が少ない」 などの回答があった。

経験者に色々と話を聞いてみると参考になることがある。

 

何度目だったか、件の施設に赴いたとき、職員の人が、近いうちに学内で留学関係のイベントが開催されることを教えてくれたので、実際に足を運んだ。

目当ては、もともと興味のあったイタリアとスペイン。

しかし、ヨーロッパコーナーにはフランスとイギリスの担当者しかいない。

大した収穫が得られずに、一緒に来た友達を待っている間、会場内をフラフラしていたとき、中南米コーナーが視界に映ったのであった。

 

あのとき友達を待っていなければどうなっていたのだろう...。

 

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ボゴタの旧市街の丘の方の住宅街

 

もともと中南米にも興味があったので、フラッと立ち寄ってみると、そこにいた教授が中南米についてアツく語り始めた。彼女のその場で踊り出すようなラテン気質にも惹かれ、「中南米、アリ」とそのとき感じた。

 

その場では「中南米ならメキシコかな」とうっすら感じていたが「航空券が支給されて宿泊費もかからないコロンビア短期研修プログラム」の存在を教えてもらい、言わずもがな応募。

絶対に落とされないために色んな手段を尽くし、書類と面接から成る選考を無事突破、2017年2月より、3週間ほどコロンビアに滞在する中で様々なものを見て、感じ、思い、学び、考えた。

 

 

その結果

 

その短期研修を踏まえて、交換留学へ。

 

大学入学前から「留学したい!」と思っている人たちもいる中、私は意図せずともいくつかの偶然が重なって留学を考えるに至ったのであった。

 

 

 

留学に求めた3つの機会

 

手段が留学であれ何であれ、私が求めていた機会は、概ね3つの言葉で表現することができる。

 

修行冒険道楽

 

修行

精神鍛錬とも言える。

語学勉強など、やらなければならないことに真剣に向き合う中で、自ずと精神が鍛えられてゆくだろう、と考えていた。

 

私には、一所懸命何かに取り組む経験が不足していることを感じていた。

スポーツも大学受験も趣味も、全てテキトーで、頑張った記憶なんてほぼない。

だからこそ、必要だと感じていた。

実際、目論み通り、特に序盤はかなり苦しんだ。

 

また、行く前は、正直かったるさもあった。

日本は快適。

言葉は通じるし、自分の行動力があればやりたいことは割と簡単にできる。

一方で「修行」は楽ではない。

だから、留学に行くことよりも、留学から帰ったあとの方がずっと楽しみだった。

しかしそれも、出発の日が近付くにつれて、次第に逆転してゆくことになる。

 

 

冒険

「うまい結果になる保証はなく、多くの不安やリスクが付きまとうが、何だかワクワクドキドキすること」それこそが冒険と考えている。

留学においては主に、言語や文化などの違いといった障害をものともせず、リスクを恐れずに自分の心の高鳴る様々なことに取り組み、挑戦することを意味する。

新しい世界に飛び込み、新しいチャレンジをして、試行錯誤し、結果を残したいと考えた。

 

 

道楽

単に楽しみのためという意味。

私の行動の原動力の多くは好奇心と刺激嗜好で占められる。

だから、新たな刺激を求めにいった。

 

 

 

留学動機とコロンビアにした理由

 

だが、上の3つの機会を獲得する手段は、留学である必要はない。

何かを専門的に学びたくて来たわけでもないし、就職に活かそうという考えもなかった。

 

では、最初は留学なんて興味のなかったのに、なぜ世界旅行でもインターンでも語学研修でもワーホリでも国内で学生を続けることでもなく、最終的に留学することを選んだのか。

 

理由その1:「海外に長期間(1年間くらい)滞在してみたい」

 

それまでの人生のほとんどの時間を日本という国で日本人とともに日本語を使って過ごしてきた。

 

その心地良い空間を離れて、よく知らない土地、異なる人・言葉・風土・文化の中で、苦しいことも多々あるだろうけれども、ある程度の期間に渡って暮らしてみるー。

そうすることできっと見えてくるものがたくさんあるだろうし、精神鍛錬にもなるだろう。

 

フラッと行く旅行では、ほんの表層だけ見て終わることになるし、充分な人間関係はなかなか築けない。

 

何より、ワクワクした。

しっかりとした目的を持って日々を真剣に生きれば、日本では得られない経験が得られ、大きな糧となる。

 

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近所にある、よく通っていたカフェの奥

 

冒険のチャンスは日常の些細なところに転がっている。

気になるあの子をデートに誘うのだって冒険だし、授業で挙手して発言するのだって人によっちゃ冒険だ。

大きな冒険ほど、リスクは高いがワクワクドキドキだってその分デカい。

留学を通して、どんな心理的・精神的変化が生まれるのか、楽しみだ-。

 

そんな思いがあった。

 

 

理由その2:「人間関係の根を張りたい」

ただの滞在や旅行では難しいものの一つが、人間関係の根を張ること。

国内にせよ海外にせよ、人と旅で出逢ってもその場限りで終わってしまう。

 

しかし留学など、ある程度の期間に渡って同じ場所に滞在する場合は、話が違う。

大学という巨大なコミュニティに所属している以上、人間関係を構築しやすい。

 

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筑波大学のキャンパス風景

 

所属が人を繋げる

私は大学入学と同時に知り合いが1人しかいなかった茨城県に引っ越してきたが、その後出来た知り合いの9割以上は大学生で、それらは当然ながら"大学という場"を介して得た繋がりだった。(もちろん、大学で過ごす時間は長いからそうなりやすいが)

 

なぜ根を張りたいのかというと、どんな人間関係が築けるのだろうという好奇心と、社会的欲求。

人類皆兄弟とは限らないが、人種や育った環境を超えて繋がる喜びを存分に味わいたいと思っていた。

 

 

理由その3:「様々なチャンスが転がっている」

留学でなくとも、チャンスなんて自分次第でいくらでも得られる。

しかし、大学という巨大なコミュニティには、当然ながら人も情報も沢山集まる。

日本での生活で得たチャンスの多くは、やはり大学や大学での友人を経由したものであった。

 

また、「大学生であること」や「大学生としてそこにいること」には大きなメリットがある。

それは、「信頼」

大学生には、ビジネスマンにはない、クリーンなイメージがある。

 

たとえば、コロンビアに来てからの3ヶ月の間に、紹介などでなく個人的に知り合い、かつ初対面またはそれに準じるレベルの関係性の人の家に4度お邪魔した(うち3回は泊まった)のだが、私が何の肩書きもない放浪者だったならば、そうはいかなかっただろう。

 

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街のATMで並んでいたときに後ろにいた人のお家に招いてもらったときの写真

 

「日本という先進国から来て、コロンビアの名のある大学で学生をしている」

その事実が、相手に幾分か安心感をもたらしたであろうことは想像に難くない。

  


理由その4:「ラテンアメリカの空気を感じたい」

先述の通り、中南米、ラテンアメリカにはもともと興味があった。

 

中1の夏、家族でフランス旅行に行ったとき、風情溢れるオシャレな街に、黄色いドレスを着たラテン系の美女が楽しそうに笑顔を振りまいていた。

 

私は一瞬のうちにその美女の虜にされ、「こんなに明るくて優しそうで楽しそうな人、珍しいなぁ、素敵だなぁ」と感じたのであった。

 

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先日行ったディスコの様子

 

ラテンアメリカには日本にはない陽気なイメージがあり、今を楽しむ風潮がより強いと感じる。

私も割とそういうタイプの人間であるだけに、シンパシーを感じていた。

 


理由その5:「高い幸福度に関する興味」

コロンビアと聞いて、どんなイメージを抱くだろうか。

 

「危険」「マフィア」「麻薬」「サッカー」「コーヒー」...私の抱いていたイメージはこんなところだ。

 

かつてのコロンビアは、紛争の絶えない治安の悪い国だったが、政権が交代してから改善されつづけ、現在では以前に比べて随分落ち着いてきており、もともと南米の中で高めであった経済力をますます発展させている。

 

とはいえ、人口十万人あたりの殺人事件発生件数や誘拐事件発生件数などは依然として世界トップクラスであり、また休学して世界を廻っていた日本の大学生が強盗殺人の被害者となった事件が発生するなど、日本に比べれば決して治安が良いとは言えない。

 

しかし、主観的幸福度や生活満足度を測る国際世論調査では、コロンビアは例年1位や2位などの上位に輝いている。

 

neoism.hatenablog.com

 

コロンビアの場合、データ上は所得格差が幸福格差に与える影響はかなり小さい。

先進国ではなく、治安も世界的に見て悪いのに、様々な調査で幸福度や生活満足度が高く出るというこのギャップは、興味深いと感じた。

 

 

理由その6:「日本人が稀少な地域である」

コロンビアは人口4800万ほどであるが、在留日本人は1200人程度。日本からの旅行者もまだそう多くはない。

20000人ほどの学生のいる留学先大学では、日本人学生はワンセメスターに4人程度。

 

「日本人が稀少である」

 

他の学部の実習の授業を積極的に受けまくるなど、アウェー環境を好む私にとっては重要なポイントだった。

 

よって、地域にもよるが、アメリカ西海岸や東海岸、オーストラリアやフランスなどは、ハナから眼中になかった。(まあ選考が厳しいからというのもあるけれど)

あとは、同じアジアの国も考えていなかった。

より純度の高いアウェー感のためには「アジア人が稀少である」ことも重要であった。

 

アウェーであることにはメリットがある。

 

・新鮮さや非日常感が得られる

・世間の目を気にせずに済む

・ただいるだけで注目される

・覚えてもらいやすい

・注目されることで自分次第で機会が拡がりまくる

・挑戦者の立場として、なんでもやってやる気になる

  

 

新天地の方が、ワクワクする。

 

 

理由その7:「大学の規模」

学生の多い総合大学が良いと考えていた。

色んな人間がいるから。 

そして、色んな授業が取れる。

さらには、学術レベルや評価の高い大学であること。

学生の質ももちろん重要。

あくまで期待値の問題。 

 

 

 

理由その7:「物価が安い」

コロンビアの物価は日本に比べれば安く、タクシーには気軽に乗れるし、日々外食に依存することもできる。(だから自炊はしていない)

オーストラリアやアメリカなど、物価の高いところに留学して毎日倹約している大学同期らを見ていると、留学先選びにあたっては経済面も考慮すべきだなと感じる。

 

 

理由その8:「大学の協定校であり交換留学ができる」

理由その9:「往復の航空券が大学から支給されるなど、条件が良い」 

留学には、私費留学と交換留学が存在する。

交換留学は、手続きが比較的楽で、在籍大学から様々なサポートが入る。

加えて、前年か前々年に協定を結んだばかりであったこともあり、大学側としては、留学生を交換しあって、互いに関係を強化していきたいという状況。

一度研修に参加したことにより、優先的に長期留学に参加できることにもなっていた。

給付型の奨学金の支給もある。

このように、留学しやすい土壌があった。

 

 

その他の理由

 

「一度来て気に入った」

 

3週間の短期研修は楽しいばかりではなかったが、それでもこの地が好きになった。

短期研修前から、長期留学先の希望としてこの大学を大学側に伝えていたが、実際に短期研修に行った上で気に入らなければ別の大学に変えようと思っていた。

だが、結局その必要はなかった。

 

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短期研修時に訪れたカーネーション工場

  

「中南米を旅したい」

 

コロンビアという地の利を活かして、長期休暇を利用してコロンビア国内やその他の中南米諸国を廻りたいと思っていた。

 

 

「多文化社会に生きてみたい」

 

コロンビアは混血、ヨーロッパ系、アフリカ系、先住民など、その立地のためか、ラテンアメリカの交差点とも形容されるほど、多様な民族が存在する。

一方で、日本はほぼ単一民族社会。

どんなものなのか、実際に暮らしてみる中で見てみたいという思いがあった。

 

etc... 

 

 

躊躇った理由

 

コロンビアでの留学を躊躇った理由は、

 

スペイン語圏である。

 

くらいのものだった。

 

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だが、途中で発想は変わった。

 

たとえば、電車に乗っていてもテレビを観ていても、広告には「英会話」の文字が頻繁に登場する今のご時世(まあずっと前からそうだろうけれど)、確かに英語は世界共通のインターナショナル言語であり、日本でも義務教育に組み込まれているほどに、その威力は強い。

 

一方、スペイン語はというと、日本人で話せる人はほぼ見たことがない。

 

だから、

「猫も杓子も英語をやるのなら、俺は別の言語にも手を出してやる」

そんな気持ちが強くなった。

 

スペイン語が、英語と中国語に次ぐ話者を誇るインターナショナルな言語であることは知っていた。

スペイン語が出来れば、それだけで日本の中では優位性が得られるし、ブラジルを除くほぼ全ての国でスペイン語が話されている中南米を自由に旅することだってできるようになる。

 

強い。

 

そう感じた。 

 

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La Plaza de Bolivarにて

 

とまあ、他にも些末な理由はいくらかあったが、主に上に挙げたような理由で、2018年1月からコロンビアに留学している。

 

なお、掲げたモノの一部は変わりゆくだろうし、新たな何かが追加されるかもしれない。

 

大切なのは、心の高鳴る方に向かってシッカリ進むこと。