南米留学放浪放言記

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【40分に1人】アナタはもっとドメスティックバイオレンスのことを知るべきである【保存版】

 

あなたはご存知だろうか?

ロシアでは、約40分に1人の女性が、夫や恋人に殺されていることを。

 

 

 そう、ドメスティックバイオレンス(Domestic Violence、通称DV)である。

 

 

 

ロシア内務省によると、ロシアでは年間1万4000人の女性が夫やパートナーからの暴力で死亡しており、これは1日に約40人が死亡している計算になる。また年間60万人の女性が家庭内で暴力や言葉による虐待を受けている。

 

ロシアで唯一のDVホットラインを運営する「アナ・センター」の集計によれば、ロシア女性の約3分の1がパートナーによる暴力に苦しめられている。また、ロシアで発生するすべての暴力犯罪と殺人事件の40%は、家庭内で起きている

 

ちなみに人口がロシアの2倍のアメリカでは、2001~2012年に合計約1万1000人の女性が夫または恋人の暴力で死亡している。年間1000人ほどが死亡している計算になり、これでも十分に驚くべき数字だが、ロシアとは比較にならない。

 

DV大国ロシアで成立した「平手打ち法」の非道 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

 

これが事実だとすれば、かなり衝撃的ではないだろうか。 

 

※なお、ロシアの人口は1億4430万(2016年)。

 

 

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この記事は、ドメスティックバイオレンス(以下DV)、特にデートDV(詳細は後述)について、その概要、なぜ抜け出すことが困難なのか、実際の事例、日本と世界のDV、周囲はどうすればいいのか、などについて、書籍などを参考に、6年近く前にまとめたものを2年ほど前に再編集したものを少し弄ったものである。

 

結構抜けている部分も多いと自覚している(具体的な数字の出典や方法論など)が、「DVについて考えるキッカケ作り」というところに意義を感じていただければと思う(再編集が面倒なだけ)。

 

DVをしている(かもしれない)

DVを受けている(かもしれない)

DVをしている(かもしれない)人が身近にいる

DVを受けている(かもしれない)人が身近にいる

 

特にそのような方には、是非目を通していただきたく思う。

 

 

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さて、なぜ私がこんな記事を書くのか。

 

もう随分前になるが、私の身近な人間で、デートDVを受けていた人がおり、相談に乗ったり策を講じて実行したりなどというカタチで関わったことがある。(まあ結局、解決することは出来なかったのだけれど)

 

私はその一件を通して、誰かに無闇に感情移入することの危険性や、冷静でいることの大切さ、文章でのコミュニケーションの限界、信頼できない大人についてなどなど、多くの学びを得たものだったのだが、それはさておき...。


当時の私は、DVについてネットや書籍を通じて独自に勉強した。

DVというものは、意外とあまりよく知られていない。

冒頭ではロシアを例に挙げたが、日本国内でもDVは大きな問題となっている。

そして、そのことなどはもっと知られるべきであると感じた。

それが、この記事を著す理由である。


なお、デートDVの被害は女性ばかりではない。

以前、とある調査で、興味深いデータが示された。

その件についてはこの記事の最下段にURLを貼っておく。

 

 

 

 

デートDVって何?

 

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恋人に対する、体や言葉、態度による暴力。加害者は男性にも女性にもなりうる。

親密な相手を思い通りに動かす為に複合的に使われるあらゆる種類の暴力を指す。

いろんな種類の暴力によって自己決定権を剥奪する。

「力を持って相手を支配」する。

相手を自分の思い通りにしたいという感情から生まれる。

 


暴力が嫌なのに、別れられないのは何故?

 

被害を受けている人の心理 (被害を受けるのはまじめな性格の人が多い)

 

相手のことが好きだし、恋人を失うと淋しい。

女性は男性の言うことを聞くほうがかわいい。

いつも暴力をふるうのではなく、普段はとてもやさしいから。

別れ話をすると怒る。

恋人同士だからいやなことも仕方がない。

私にも悪いところがあるから。

暴力の後、あやまるので許さなくてはと思う。

彼もかわいそうなところがある、そんな彼を変えられるのは私だけ、と思う。

加害者は、暴力の合間に「見せ掛けの優しさ」を見せることにより、自身の信頼を回復させる。

結果としてこれが被害者と加害者のDV関係を修復・強化する重要な要素となる。

知らないうちに加害者にマインドコントロールされてしまうため、

簡単には抜け出せない。

単純に「別れればいいじゃないか」と思っている人、そんな簡単じゃないのです。

ゲームやタバコを簡単にやめられないのと似ている。

 


デートDVの種類

 

身体的暴力

一般的な暴行。(例:叩く、殴る、蹴るなど)

 

精神的暴力

相手の精神を傷つける行為。(例:相手の嫌がる言葉を言う、人格を否定する、大声を出すなど)

 

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行動の制限

相手を束縛する行為。(例:メール、着信履歴などをチェックする、行動・服装などを制限又は強制する、交際範囲を制限するなど)

 

性的暴力

強制を伴う性行為。(例:無理やりキス・性交する、わいせつな写真・動画を撮影する、避妊に協力しないなど)

 

経済的暴力

相手の経済的自由を損なう行為。(例:デートで常におごらせる、「お金を貸してくれ」と言って返さない、無理やり物を買わせるなど)

 

 

デートDV加害者の行動例

 

・自分の意見に従わないと怒る

・自分の非を相手のせいにする

・女性の友人を認めず、交友関係を狭めさせて、自分から逃げにくくする

・他の男とメール禁止、着信拒否にさせる

・相手が意見を言うと怒る

・相手の家族の悪口を言う

・女性は男性に劣ると思っている

・女性は男性の所有物だと思っている

・同窓会など、男がいる場所は行かせない

・どこにいるかの報告を義務付ける

・彼氏が何よりも1番でないと怒る

・相手のメールをチェック

・人前で相手を侮辱

・自分の暴力に気付かない、又は自分の暴力は大したことないと思っている

 

あてはまっているものはありますか?

 


どうしてデートDVが起きるのか

 

暴力容認の風潮

暴力を甘く見る風潮や、男の子は多少暴力的でもいいという風潮

 

ジェンダーバイアス

社会的性差による偏見

 

など

 


DVに見られる傾向

 

・性的役割分担観(男はこうあるべき、女はこうあるべきという考え方)に肯定的な人間ほど、異性に対する暴力行為に寛容であるという傾向がある。

 

・加害者は被害者に対するコントロール(支配)傾向が強いことが指摘されている。

 

・加害者の多くは「発達障害」や「自己愛性人格障害」が見られる。

 


『自分らしさ』について

 

男らしさ(一般的に思われている事例)

弱音をはかない。

泣かない。

感情を表さない。

家族を養う。

競争に勝つ。

 

女らしさ(一般的に思われている事例)

か弱い。

守られる。

おとなしくついていく。

控えめ。

受身。

夫・子供を第一に。

理屈を言わない。

学歴はそこそこ。

家事育児は女性の仕事。

 

男はいつも自分が正しく、感情にふたをする事が当たり前という概念が頭にあると、思い通りにならなかった時に怒りが爆発し、暴力に走る。

 

女性は自分の意見は持たず男性についていくー。

何か起こったら暴力を振るわれてもしょうがないー。

 

こういった考え方が社会の中に根深く根づいている。

 

男らしさ、女らしさではなく、社会通念に左右されない『自分らしさ』を見つけよう。

 

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DVの実態

 

ある調査によると、女子高校生の約10%が被害を受けている

 

相談件数(警察庁発表)

2002年…14140件
2009年…28158件

急激に増加しているのは、DVが社会的に認知されてきているからと考えられる。

実際に相談しない人もかなり多いと思われる。

 


事例

 

「デート中相手の携帯に電話が入り長時間話しています。あなたはいらいらします。その時の気持ちをどのように伝えますか?」

 

パターンA

男「何で食事中に長電話なんかするんだよ!」

女「だって大事な話なんだもん」

男「俺は大事じゃないのかよ。この間もそうだっただろ。もういい加減にしろ!」

 

このメッセージでは相手にとって批判されたり、責められたりするように聞こえる。

このまま喧嘩になるかもしれない。

それでは同じ内容をちょっと言い方を変えて表現してみよう。

 

パターンB

男「食事中に長電話されるといやだな。僕の事どうでもいい様に感じるよ」

女「あっ。ごめんね。でも大事な話なの」

男「そうかもしれないけれど、折角のデート中だから、食べ終わってからかけ直すって言ってくれない?」

女「うん、分かった。」

 

自分の気持ちに焦点を当ててその気持ちを率直に相手に伝える事が大切。

この会話の後は、楽しいデートが続くであろう。

 


日本とDV

 

「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」施行(2001年)

 

当然、恋人の場合も同じである。

加害者には犯罪性の認識が欠如していることが多いが、DVは立派な犯罪であるため、「暴行罪」や「傷害罪」の対象となる。

 


世界とDV

 

アメリカ

DVにより1日に11人が殺される。

 

ヨーロッパ

16歳~44歳までの女性の死因は、病気、事故を抜いてトップである。(身体障害の原因も同様)

 

ロシア

ある調査によると、2009年に虐待を受けた子供は約10万8000人、うち死亡は約2000人。

 

中国

女性が自殺する1番の原因。

 

※一部、情報が古い可能性があります

 


第三者がDVを防ぐには

 

・「暴力はどんなことがあっても許されない」という「常識」をみんなで共有する。

・友達が被害にあったら…しっかり話をきく、批判しない、相談を勧める。

・友達が暴力をしていたら…どんな理由があっても暴力を肯定しない。

・自分で決心しないと暴力は止められないと加害者に伝える。

・自分が被害にあったら…自分を責めない、別れるのは困難なことと知る。

・ひとりで解決しようとしないで必ず誰かに相談する。

 


DVをしているアナタがすべきこと

 

1. 偏った知識を学び落とす。(男らしさ、女らしさなど)

2. 相手を尊重する対等な関係性を学ぶ。

3. コミュニケーション力をつける。(感情的にならず、真摯に向き合う)

 

男性も、辛いときには弱音を吐いていい。感情を表してもかまわない。

女性も自分の意見を持って”嫌なものは嫌”ときちんと発言していい。


残念なことに、"ジェンダーバイアス(社会的性差による偏見)"は、我々が小さい頃から知らないうちに刷り込まれており、大多数が当たり前と思っている事柄である。

しかし、今一度正しい認識を持つことで、素晴らしい人間関係を築くことができるだろう。

人間は変われるということを忘れてはいけない。

 

とはいえ、自分の中に根付いた考え方を刷新するのは困難なことだ。

子供ならまだしも、大人になれば価値観は揺らぎにくくなる。

自分自身に問題意識があり、変えたいという意思がない限り、変わることは難しいだろう。

 

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心掛けるべきことまとめ

 

・「男女の対等な人間関係づくり」

・「相手への配慮ある行動」

・「愛と支配はちがう」

・「いかなる理由があろうとも、決してDVを許さない」

 

 

最後に

 

DV・束縛系の人って、大抵自信がないんですよね。

だから堂々とできない。自分でも支配できるものを求める。

器小せぇな、と思いますよ。 

 

DVに苦しんでいても「私にはこの人しかいない」と考えてしまう被害者は多いです。

が、勿論本来はそんなはずはありません。

特異な状況の中で視野狭窄に陥るなどして、冷静になれていないだけなのです。

 

また、これを読んでいる人の中に、DVで悩んでいるという人がいれば、私は専門家ではないですが、文面などで相談に乗ることはできます。トップページからメッセージを送るなどしてください。イジメなども然り。

 


参考書籍

 

デートDVってなに? Q&A

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デートDV防止プログラム実施者向けワークブック―相手を尊重する関係をつくるために

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