南米留学放浪放言記

南米コロンビアのボゴタに留学する大学生が色々勝手にホザくブログ。

カップルの聖地・横浜の夜を、野郎三人で闊歩したときの話

 


大学3年の夏休みに、野郎三人で旅をしたときの話。

我々は特に予定を立てずに観光などを楽しみつつ、ヒッチハイクで名古屋から東へ東へと移動していた。

 

 

 

富士山の近くにある富士川SAに向かう途中、目的地が横浜に決まった。

これは横浜に降り立つ3時間程前のことだった。

 

それまでは富士山の樹海、熱海、伊勢原などが有力候補として上がっていたのだが、翌日の予定を鑑みて、我々の住居がある茨城・つくばに近く、見どころがあり、安く泊まれる場所ということで、横浜に。

 

 

 

富士山を拝める富士川SAで声を掛け、横浜近くまで乗せてくれた湘南ナンバーの少しチャラめのお兄さんは、なかなかインパクトのある人だった。

不動産業などビジネスのこと、大きめの不動産会社で営業成績1位を取るなど活躍し、20代で年収1000万円を超えたこと、専門学校時代に近隣大学の飲み会に潜って女の子をお持ち帰りしていたこと、路上ナンパなどよくしていたこと、豪遊していた頃のこと、風俗で随分と遊んだこと、恋愛や結婚のことなど、赤裸々に色々話してくれた。

ちなみに彼は静岡の菊川に出産のために帰省している2人目の奥さんに会いに行った帰りだった。

最後に、パニック障害を患っていると彼は言った。彼は車内でずっと喋り続けていたのだが、それは緊張をごまかすためでもあったのだという。コンプレックスなどもある中、なにくそと仕事で頑張って、自律神経がダメになったのだそうだ。

最後、辻堂駅前にて、感謝の気持ちで、握手と敬礼をして別れた。

 

 

 

降ろしてもらった辻堂駅からは石川町駅まで電車で移動し、富士川SAにて予約したHostel Zenにチェックイン。

部屋代6800円くらいで1人2200円くらい。

日本三大ドヤ街の一つ、寿町のすぐ近くだが、普通に綺麗。

 

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一服してから、元町中華街に繰り出した。22時頃だったと思う。

中華街はその年の3月以降で3回目だったので、旅という感じは少し薄れはしたものの、やはり観光名所なだけあって、素敵なところだと感じた。

 

食べ放題の同じような店が立ち並んでおり、食べ放題やセットメニューよりも単品の方が何故か高かったりするから、あまり空腹でない人のことをもっと想像してほしいと感じずにはいられなかった。


テキトーに入った店がそんな感じだったので、席に着いてオシボリで手を拭いてメニューを見てから退席した。

店員の中国系の女の子が、驚いたようにこちらを見てから睨んできて可愛かった。


他の似たような作りの似たような店に入り、結局税抜900円のセットメニューを注文。美味かった。

 

食事中、さっきの女の子が焼かれた大きなチキンか何かをプレートに乗せて店にやってきて、その店の中国系男性店員に中国語で笑いながら話しかけていた。

友人が「"オシボリ"と聴こえた」と言っていた。

恐らく「こいつらさっきこっちの店に来てオシボリだけ使って帰っていきやがった野郎どもだ」などと言っていたのだろう。

男性店員は笑いながらこっちを見て、「ケイレツテン」という言葉を発して去っていった。

 

 

 

それから、山下公園を歩いた。

 

平日の深夜だというのに、カップルがちらほらベンチなどに座っていたので、途中からカップルの数を数えることにした。

 

赤レンガ倉庫に着いた時点で、12組。

 

多い。

流石はカップルの聖地。

この時間に男2人で歩いていようものなら、ゲイカップルである確率は相当なものかもしれない。

 

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赤レンガ倉庫前で女の子4人組が、男を意識していそうなありがちなポーズで集合写真を撮っていたので、話しかけて撮ってあげた。

あとで#横浜#赤レンガなどとつけてインスタにでもアップするのだろうと考えると、なんだか愛でたい気持ちになった。

 

 

 

それにしても、横浜の山下公園に赤レンガ倉庫。

深夜でもちゃんとライトアップされているし、橋の上のベンチはちゃんと2人で座れるようになっているし、その上に照明がついている。

カップルに優しい、優秀なデートスポットである。

 

個人的に、横浜の桜木町駅や中華街、赤レンガ倉庫あたりには、美しい思い出がある。

野郎どもとの新たな思い出により、その思い出の印象が薄れてしまうのは、横浜に向かうと決めた時点では、実は少し抵抗があった。

 

とはいえ、豚に真珠、犬に論語、馬の耳に念仏などとはよく言うが、「夜の赤レンガに野郎3人」というのは、案外風情があるかもしれないと感じた。

 

恋人のいない寂しい男たちが、「今度は彼女と」とカップルとしての再来を誓い合う―。

 

そんな哀愁漂う青春物語が背後に横たわっていそうだからだ。

 

彼女のいなかった友人二人は、カップルを模して抱き合うなどしていた。温かい目で見守った。

 

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そういえば、以前来たとき、失恋したと思しき男たちが、海に向かって色々叫んでいるのを見たことがあったな。

 

 

 

暫く海を眺めてから、桜木町駅近くの観覧車の近くの橋の上で0時を迎えた。

 

ヒッチハイクを振り返るなどしながら、色々考えつつ、しんみりと喋った。

 

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それからまた歩いて、宿に戻って、狭いが充分な部屋で眠りに就いた。

 

 

 

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