南米留学放浪放言記

南米コロンビアのボゴタに留学する大学生が色々勝手にホザくブログ。

新宿二丁目のバーに行ってみて知った世界

 

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2015年夏に友達と新宿二丁目に行った。

ここはゲイタウンとして有名な場所。

単純に、どんな場所なのか興味があった。

なお、二丁目は治安が悪いという噂があったが、近年はそんなことはないようだ。  

 

 

雰囲気

 

二丁目が近付くにつれ、手を繋いで歩く男性カップルやゲイ向けの広告などが次第に増えてくる。

平日だったので、人はそう多くはなかった。

欧米人らしき人が多かった。

 

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二丁目の様子はやはりちょっと違う。

 

・男性だけが描かれた、性病予防を呼びかける看板

・ゲイグッズ(性的玩具)やゲイビデオなどのお店

・店の名前や雰囲気のエロさ、歩いている人々

 などなど。活気があった。

 

 

ミックスバー

 

二丁目で現存する一番古いディスコ「NEW SAZAE」に行く予定だったが見つけられず、諦めて別の店へ。

 いわゆるゲイバーだが、誰でも入店可という店だった。(ミックス)

ゲイオンリーの店がメインだが、ミックスの店も多い。

  

店内には、恰幅のある30代くらいのゲイ男性、メディアにもたまに露出するという、ツケまつげが半端ない厚化粧の「女装家」などがいた。

 

 

狭い店だったが、周りを見ると他の客は楽しそうにワイワイやっている。

ここでゲイであることを公にしている人の中には、日常生活においてはそれを隠してストレートとして振る舞っている人もたくさんいる。

そんな人たちも、ここでなら自分らしく居られるようだった。

 

 

LGBTとSOGI

 

認知度が高まっている「LGBT」という言葉。

 

女性に性愛を抱く女性はレズビアン(L)、

男性に性愛を抱く男性はゲイ(G)、

男性にも女性にも性愛を抱く人はバイセクシャル(B)、

心と体の不一致を感じている人はトランスジェンダー(T)。

 

しかし、セクシャルマイノリティとは、そんなシンプルなもんじゃないらしい。

 

LGBTのシンボルは虹色だが、まあ、グラデーションのあるダイバーシティな感じということ。

ちなみに「LGBT先進国」タイには、18種類かそれ以上の性別があるという。

 

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また、あまり知られていない「SOGI」というものがある。

Sexual Orientation and Gender Identity、つまり性的指向と性自認を意味する。

 

平たく言うと、

 

性的指向とは、どの性別が好きかということ。

ストレートの男が好き、レズビアンの女が好き、とか色々。

 

性自認とは、自分の心の性別のこと。

体は女でも心は男の人とか、どの性別をも自認しないXジェンダーとか、色々。

 

これは結構誤解されている模様。

 

そして、性的指向も性自認も、グラデーションのようなもの。 

 

 

 

「オネエ」の意味

 

女装家の方の話によると、"オネエ"という言葉を人々は誤解しているとのことだった。

 

"オネエ"とは、本来は「オネエ言葉を話す人」という意味だったそうだ。

つまり、ストレートだろうが何だろうが、オネエ言葉を話す人はオネエだったと。

いわゆる女性っぽい話し方は威圧感がなくて柔和な感じがするから、好んで使われていたのだろう。

 

しかし昨今では「ゲイや女装家=オネエ」という図式が一般的に認知されている。

メディアが視聴者からのウケをよくするために分かりやすく、ある意味乱暴な分類・表現をした結果、上の図式が出来上がったということらしい。

世の中、そういうモノが多い。

 

 

ゲイを自認したとき

 

その方は、ゲイであることを自認したときの心情についても語ってくれた。

ゲイであることに気付いたのは中学3年のときだったらしい。

 

中学生はまだまだ視野が狭くて、残酷だ。

つまり、ゲイであることが周りに知れれば、奇異の目で見られてイジメられる可能性が高い。

一橋大学の院生が、友人にゲイであることをバラされたのを苦に自殺した事件なんてのもあった。

だから、必死に周りに気付かれない努力をしたそうだ。

興味もない一般的なアダルト本に目を通して、話を合わせたり...。

 

セクシャルマイノリティーの人の葛藤なんて考えたこともなかった。

当事者にしか分からない不安や苦しみがあるのだ。

辛いことが色々あったのだろうけど、今を生きたいように生きているその人は、何だか輝いているように思えた。

 

ちなみに、"ホモ"という言葉はよくからかいに使われるが、これは好ましくない表現だそうだ。

 

 

一般化しきれるものじゃない 

 

「男は、女はこういうものだ」という考えと同様に、「ゲイとはこういうものだ」という固定観念を持っている人は多い。

 

確かに、生物学や脳科学の観点からしても、傾向としては男女の違いは確実に存在するが、それはあくまで"一般的な傾向"にすぎない。 

 

私もそれまでは「ゲイは男と女の両方の性質を兼ね備えているから感性が高いのだろう」というイメージが何となくあった。

 

私が好きなイギリスの歌手ベスト3は、写真左から 

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Dead or Alive の Pete Burns、Culture Club の Boy George、Queen の Freddie Mercury

なのだが、彼らは三人ともゲイまたはバイセクシャル。

私はそのことを、彼らの魅力的な歌声や醸し出す雰囲気などにすっかり魅了されたあとに知った。

そうしたセクシャリティは、彼らの感性の根源の要素として機能していたのではないか、なんて漠然と思ったものだった。

 

しかし、その女装家の話を聞いてから、「ゲイだからこう」というものはナンセンスだと考えるようになった。(もちろんゲイ以外も全部)

 

「男と女」という枠組みの中にゲイがあるのではなく、男や女とゲイ(やその他の様々なセクシャリティ)は並列の関係にあるという認識の方がまだ実情に近いのではないか、と。。

 

誰かが色眼鏡で見てしまうことによって、当事者の生きづらさが生み出されてしまいやすくなる。

何事もそうだが、個を見る姿勢が大切だ。

 

 

葛藤の結果

 

とは言いつつも、その方たちと話していて感じたことがある。

 

彼ら彼女らは多かれ少なかれ悩んできたはずだ。

つまり、多くの時間、自己と向き合ってきたことだろう。

ゆえに、物事を深く考えている人の割合は、ストレートのそれよりは高いのではないだろうか、と。

 

 

「ゲイ=襲われる」という風潮

 

「ゲイ」と言えば「襲われる」というイメージを浮かべる人は結構多いと感じる。

 

しかし、もしそう思っているのなら、

・アナタがストレートだとして、全ての異性を恋愛対象として見るのか?

・アナタがストレートだとして、欲望に任せて異性に乱暴しようとするのか?

これを考えてみた方がいい。

 

 

 

NEW SAZAE

 

2ヶ月後、他の友人とNEW SAZAEに乗り込んだ。ここもミックスバー。

かなり分かりにくいところにあった。

 

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NEW SAZAE のドア

 

 

店内では、ファンキーなロングヘアの年配の方に背中を押されるカタチで、店内に流れる80年台ディスコソングの爆音に身を任せてひたすら踊った。

最初は恥じらいの気持ちがあったが、その方による耳元への頻繁すぎるアドバイスのお陰もあって、後半は思いのままに動いた。(唾めっちゃ飛んできた)

 

その日はたまたまマスターの誕生日。

客はどんどん増えていき、普通の女性からゴッツイおじさん、筋肉質の女装家まで、幅広い年齢層多様なセクシャリティーに囲まれて、同じ空間を共有した。

その一体感は、何物にも代えがたい感覚だった。

 

ちなみに友人はゴッツイおじさんに冗談交じりに何度も股間を触られていた。(服の上から)

 

 

ゲイバーの存在意義


ゲイバーは何のためにあるのか。

 

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テキトーに拾ってきた画像

 

ゲイバーは、先程も触れたように、ゲイたちの息抜きの場であると同時に、出会いの場でもある。

その点は一般的なバーと同じだ。

 

ということは、ゲイの人たちからすれば、そのような場にストレートの人が行くのは基本的に望ましくないとも言える。

彼ら彼女らは出会いを求めているのに、出会いにならなくなるからだ。

 

二丁目が有名になったことに伴う私たちのような観光目的の客の増加は、それを嫌ったゲイたちの二丁目離れをき起こしてきたらしい。

まあ、それで繁盛している店もあるわけだが。


また、男に言い寄られる心配があまりないという理由で、女性客も増えているという。

 

観光目的で行く際には、マナーとして事前の予習が不可欠だと思う。

私も予習をして臨んだが、もっとしておくべきだったと痛感した。