南米留学放浪放言記

南米コロンビアのボゴタに留学する大学生が色々勝手にホザくブログ。

世界一周イベント「TABIPPO2016」なる空間で感じた違和感

 

 

この記事は、2016年の2月、TABIPPO2016という旅関連イベントに観客として参加した翌日に書いた文章を加筆修正したものである。

 

 

 

2016年2月、大学の先輩の誘いで、東京で行われたTABIPPO2016なるイベントに行ってきた。

 

 

TABIPPOとは何か。

 

全員が世界一周を経験したメンバーが学生時代に作った団体がTABIPPOです。 (中略) 2014年4月に株式会社になりました。「旅で世界を、もっと素敵に」を理念として、 さまざまな活動をしています。

→TABIPPOホームページより

 

その団体が主催したイベントが、TABIPPO2016

「日本最大の世界一周イベント」とのこと。

多分毎年やってるんじゃないかな。

てか、他にも「世界一周イベント」なるものがあるのか。

 

 

 

イベントの中身は、

 

1. "自由人"を自称する高橋歩氏のトークライブ

2. 世界一周航空券を巡る三人の学生による世界一周への熱い想いのプレゼンと投票

3. ダンサーの指導のもと、会場全員でマカレナを踊る

4. 過去に世界一周を経験したという三人の社会人のトークライブ

 

という具合だった。

 

 

最近は、猫も杓子も長期休暇や休学制度を利用して海外旅行や海外留学に行く。

「休学して1年近く世界一周」というのも珍しいことではなくなってきている。

私の知り合いにも、そのような人がいるし、したいと言っている人も何人かいた。

私も旅は好きだし、せっかく誘われたこともあって、参加してみることにした。

 

 

結論から言うと、「あんまり好きじゃないな」という感想。

 

 

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最初の、高橋歩氏のトークライブ。

 

彼の存在はそれまで知らなかったが、彼の経歴を彼の口から聞く中で、凄まじい行動力と発想力の持ち主だと感じた

なかなかマネできるところではない。23歳で自伝を書くために出版社を仲間と一緒に作るあたり、ぶっ飛んでる。

彼の著作などに影響を受けて旅を始めたという人と、のちに何人か出逢うことになるのだが、その現象は確かに納得できる。

 

しかし、悪ぶった中高生のような話し方が特徴的な彼からは、自己顕示欲と自己陶酔感と不自然さ溢れる自己演出感がこれでもかというほど臭ってきた

「椅子は要らない」などと言って床に座った状態でプレゼンをしていた彼の希望で、彼の愛する妻へのラブレター動画が放映されたのだが、自慰行為に他ならないその状況に会場全体で付き合わされたときは流石に閉口した。

「妻をこんなにも愛してる俺、カッコイイだろ?」と言いたいのだろうが、これに代表されるように、とにかく彼のトークライブは始終ナルシシズムのオンパレードだった。

彼は相当ミーハーなのだと思う。

 

そういったネガティブポイントはさておき、彼の約1時間のトークの中で印象的だったのは、

 

1.「子育ては世界一周にも勝る冒険であり、人生の大きな喜びである」

2.「海外を廻るときは余裕を持ってブラブラした方がいい」

3.「目立つ格好をして歩いていたら現地の人が声を掛けてくれて、そこからコミュニケーションが始まることがある」

4.「俺は目的なく旅に出る。予定は極力入れない」

5.「キャンピングカーで旅行すれば、世界を好きな庭にできる」

6.「飛び出してみれば案外何とかなる」

などなど。

 

それから2年以上が経ち、何度か旅をしてきたが、2、3、4、6は納得・共感できる。

 

ぬるま湯から敢えて飛び出して人生を切り拓いてきた彼の行動力には、脱帽せざるを得ないと感じた。

結婚10年目に家族4人で4年間世界一周だとか、インドのガンジス川沿いに学校を建てただとか、話は尽きない。

そのときは、ハワイで家族と自由気ままに生活しているとのことだった。

確かに、如何にも「自由人」という印象を抱いた。

 

 

 

次に、学生三人によるプレゼン大会。

彼らは地方予選を勝ち抜いてきており、優勝すれば世界一周航空券(40万円相当)を獲得することができることになっていた。

 

一人目は、グローバル化や技術革新によって伝統が失われていくことに問題意識を持ち、100年後にも残したい文化を求めて旅をしたいという女性。

彼女は伝統的な楽器を演奏できるようで、それを通じて同時に旅先の人々に異文化や伝統について考えさせるキッカケにしたいという。

プレゼンの内容が具体性に欠け、説得力が今ひとつだったが、力強い声でビジョンを語る様子から熱意が伝わってきた。

 

二人目は、先住民族と接することで、本質的な豊かさとは何かを考え、写真などを通して発信していきたいという男性。

彼はそれまでも、様々な先住民族と交流を持ってきたという。

彼はプレゼンの途中で何度かつまづき、同じ内容を言い直す場面も見受けられた。恐らく丸暗記で臨んでいたのだろう。

まあ、本質的な豊かさってのは、答えが分かりきっている感が強いのは否めない。

要は富や名声ではなくて、愛とか友情とか自由とか音楽とか文化とか心のゆとりとかそういうことって結論に落ち着くであろうことは目に見えている。

そういうのはもう耳タコだな、とは感じた。

 

三人目は、子供の力を信じて、保育園とゲストハウスを融合した施設を作り、日本に来た世界中の人たちに子供とふれ合ってもらい、子供を好きになってもらいたい、子供好きな大人を世界中に増やしたいと願う男性だった。

彼は少年時代、愛情に飢えて寂しい思いをしたり、旅先のインドで誰とも会話が出来ず途方に暮れていたという。

そんなときに子供と交流することで元気を貰い、子供の可能性を信じるようになったのだそうだ。

彼は、世界一周を通じて色んな人に出会うことで、将来自分が作るゲストハウスにどんな人間が来ても対応できる器を醸成し、同時に広報活動を行いたいという。

そもそも保育園と合体したゲストハウスに泊まりに来るような人なら、子供嫌いということはまずないだろうが、実現したら泊まってみたくはある。

いくつか突っ込みドコロはあったが、三人の中では一番マシだったので、その後の投票タイムでは彼に入れた。

 

誰が優勝したかは覚えていない。

 

 

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次に、世界一周経験者三人によるトークライブ。

 

 

一人目の男性は本当に印象が薄くて翌日には忘れてしまった。

 

 

二人目の男性はこれまたヤンキーな感じで、高校までをサッカーに費やしたが結果を出せず、不完全燃焼の大学時代を送っていたとき、世界一周を始め、そこで様々な挑戦をして自信を取り戻し、今はメキシコや日本で働いているという人だった。

 

あまり印象には残らなかったが、

「人生はトーナメント戦じゃなくてリーグ戦だ」

という言葉は結構シックリ来た。

一度失敗したからといって挫けるのは浅はかだ。

「挑戦が失敗しても挫けずトライし続ける姿勢」は見習おうとそのとき思った。

 

 

三人目の女性は、大学卒業後に初めて海外に行ったという人で、ライターとして「世界イケメンハンターの旅」的なことに取り組むなどしてきたという。

彼女もまた強烈なミーハーであると感じた。私はミーハーは好きではないので、微妙な感じがした。

 

 

そんな感じで、4時間に及ぶこのイベントは終わった。

正直、来た甲斐はあまり感じなかった。

帰りの電車に揺られながら、こんな日もあるか、と前向きな気持ちになるように努めた。

 

 

 

 

この会場では、「世界一周!」と声高に叫ぶ登壇者や観客たちに大きな違和感を覚えた。

 

何故"一周"なのか?

 

そもそも、世界には二百カ国近くあるというのに、数十カ国行っただけで世界一周だなんてちょっと違うんじゃないか。

 

ただ行った国の数を稼ぎたいとか、

それをリアルやSNSで自慢したいだとか、

就活で話のネタになるとか考えているだとか、

世界を一周すれば自分も一回り成長できるだとか、

大抵の人はそんなことを考えているように伝わってきた。

 

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後ろの席の女は、聞かれてもいないのに自分の旅行語りを延々と隣の初対面の人に放ち続けていたが、こういう奴は結構多い。

陳腐で、滑稽に感じた。

 

観客の盛り上がりから、これで心が動かされる人もいるんだろうなと察したが、私には特に何の感動もなかった。

 

まあ、色んな人がいるんだね、ってことは毎度ながら勉強になった月曜日だった。

 

 

 

 

 

世界"一周"、つまり、どれだけ沢山の場所に行くかよりも、そこで何をするか、何を感じるかの方が大事ってことは言うまでもない。と私は強く感じている。

 

世界一周をしようとして世界一周するんじゃなくて、結果的に世界一周してた、くらいがいいんじゃないかな、と。

 

 

 

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